2025/11/29 17:41
キャンドルの火を見つめていると、
時間がゆっくり流れはじめます。
本当です。
なんなら火を灯した瞬間に部屋の雰囲気、空気が変わる感じがします。
スマホも、頭の中のタスクも、
さっきまで気になっていた“あの言葉”も、
全部いったん遠くへ行ってしまう、そんな感じ。
ただ、目の前にある火だけが
淡い呼吸をするように揺れています。
なぜ、こんなにも火は人を落ち着かせるのでしょうか。
科学的には、炎には1/fゆらぎがあって
私たちの脳波をリラックス状態に整えると言われています。
1/f(エフぶんのいちの揺らぎといわれるものです)
でも私は、もっと原始的な理由があると思っています。
何万年も前、人類のそばには必ず火がありました。
私たちを寒さから守り、暗闇から守り、
獣の気配から守ってくれる存在。
つまり火は、
「ここは安全だよ」
という身体レベルの記憶そのものなのです。
だから私たちは、火を見ると
無意識のうちに緊張をほどくのです。
それは理屈ではなくDNAに刻み込まれている感覚。
忙しい日も、気持ちが揺れる日も、
火の前だけは“本当の自分の速度”に戻れる。
このシリーズ『灯りがほどく、わたしの感情』では、火がゆっくりとほどいてくれる心の動きや、
感情との付き合い方を、一緒に旅していきます。
火の前でやっと聴こえるようになる
あなたの内側の声を、少しずつ拾っていきましょう。
